生産拠点を海外にシフトする大手企業が加速している。それに追随するように中小企業も続々と海外に移転を始めているが、なかなか資金面を含めて難しい現実もある。そこで中小企業の海外進出の支援策として注目を浴びているのが、タイのオオタ・テクノ・パーク(OTA TECHNO PARK=OTP)。
OTPは大田区の参画により2006年に設立され、中小企業向け賃貸集合工場として運営されている。大田区産業振興協会では、2012年11月時点で入居企業は6社。トラックエンジン用配管をはじめ、精密プレス部品、自動車用ハーネス、金型用主要部品など幅広い企業が参加。その中で先週号のゴム・プラスチック機械特集号で掲載されたフィーサ㈱も参加している。
フィーサ㈱の斎藤社長によると「タイでは金型のメンテナンス事業が好調になってきており、現在は人手不足の状態になるなど勢いがあります」と現況を述べており、中小企業にとって今後もOTPの注目度は増々高まっていきそうだ。
2013年07月01日