ニチリンは6月28日に、25年12月期第2四半期決算において兵庫ゴム工業厚生年金基金のAIJ投資顧問に関する損失を特別損失として計上すると発表した。
同社は兵庫ゴム工業厚生年金基金(総合型)に加入しており、同基金は運用先のひとつとしてAIJ投資顧問㈱に年金資産の運用を委託していたが、厚生労働省の指導により、毀損した当該資産は同基金の平成24年3月決算において、全額損失として処理されている。
同基金のAIJ投資顧問に関する損失額については、同基金から同社の負担割合の通知を受け、その結果同社分は4億5千368万4000円に確定し、これを特別損失(以下本特別損失という。)として計上した。
なお、25年4月26日に開示した「厚生年金基金の特例解散に関するお知らせ」にて、同基金解散に伴う費用は、開示時点では不確定要素が多く、合理的な見積り金額が算定できない旨を記載している。同基金の解散に伴う費用についての同社負担の総額は、合理的に見積もれる段階にはないが、その一部となるAIJ投資顧問㈱に関する損失額の同社負担分が確定したため、特別損失として計上したとしている。
25年12月期第2四半期決算に本特別損失を反映する予定。また25年12月期通期業績予想には、本特別損失を5億円として見込んでいるので通期業績への影響はないとしている。