日本触媒は27日、2012年9月29日の姫路製造所爆発・火災事故に関して、関係者に陳謝するとともに、一時稼働を停止してきた当該製造所が一部稼働を再開することになったと発表した。
同製造所は、事故後危険物製造所等一時使用停止命令を受けて稼働を停止していたが、数次にわたり一部施設について当該命令を解除する旨の通知を受け、順次稼働を再開してきた。第16報として6月27日、追加で一部施設について当該命令を解除する旨の通知があったとしている。
再稼働に伴なう安全性が確保されたとの理由で、製造所、一般取扱所、屋外貯蔵所および屋外タンク貯蔵所、合計16施設について、一時使用停止命令が解除された。これにより、第15報(2013年5月31日付)で報告したものに加え、発災施設とは異なるアクリル酸製造設備の一部、ならびにアクリル酸の誘導品(アクリル酸特殊エステル)の一部について、稼働を再開することが可能となった。今後は、設備および管理等について十分な安全を確認しながら、稼働の再開を進めていくとしている。
今回稼働を再開した製品の製造設備は、基礎化学品ではアクリル酸(一部)、機能性化学品では水溶性ポリマー(一部)、高吸水性樹脂(一部)、N-シクロヘキシルマレイミド(イミレックス-C)。
2013年07月02日