横浜ゴムは6月28日、タイヤの基礎知識の解説をはじめ、タイヤの製造工程を視察をする等の新城工場見学会を開催した。午前中は同工場内の会議室でタイヤの働きからタイヤの構造と種類等タイヤ全般についての説明会が行われ、午後からタイヤの製造工程の視察が行われた。
見学会が実施された新城工場は1964年に操業開始し、ハイパフォーマンスタイヤの最先端工場として、高級スポーツカー用のグローバルフラッグシップブランド「ADVAN」シリーズを中心に乗用車用タイヤの「BluEarth」シリーズ等を製造している。
同工場は同社の国内工場の4つのうちのひとつにあたり(同社のタイヤ工場一覧表を参照)、生産本数が約4万本/日、従業員が約1500名、敷地面積が名古屋ドーム約4個分の22万1000㎡の規模である。最近の生産量の推移としては、リーマンショックの影響で一時的に落ち込んだものの、徐々に回復をしている。
また同工場では環境への取り組みとして、「トップレベルの環境貢献企業」を目指してをテーマに、「ISO14001」に基づく事業運営、ゼロミッション、「YOKOHAMA千年の杜」プロジェクト、東北復興支援、地域社会とのコミュニケーション等様々な取り組みを行っている。
見学会の当日は午前の部と午後の部に分かれ、午前の部は同工場内の会議室でスライドを用いて、タイヤの働きをはじめ、タイヤの製造、タイヤの構造と種類、タイヤの表示等のタイヤ全般についての説明が行われた。午後に入り、同会議室で沓沢譲業務課長が同工場の概要の説明を行い、同工場のタイヤの製造工程の映像を公開した。続いて、同工場内を視察。瀬野弘志業務課職長が解説を行いながら、混合、押出、切断、成形、加硫、仕上までのタイヤの製造の一連の過程を見学した。
同社は新城工場について、海外工場の見本となるようなポジションを築き上げていき、今後海外戦略を進める中で、国内では新城工場の良さを出していき、消費者と生産者を結び付ける地産地消の工場として展開していくとしている。