東海ゴム工業は2日、ブラジルの自動車用ゴム部品メーカー、ProduflexMG社の買収に必要な手続きを7月1日(ブラジル時間)に完了し、ProduflexMG社を同社の子会社としたと発表した。
同社の自動車用防振ゴム事業における企業買収は、2013年5月のドイツの Anvis Group GmbH(Anvis社)に続き、今回で2件目となる。今回の買収完了により、同事業の展開地域は世界18ヵ国となった。
今回の買収では、同社グループが南米での事業拡大を見据えた市場調査等を行うために設立した現地子会社がProduflexMG社を買収し、同社の間接子会社(孫会社)とした。 ProduflexMG社が同社グループに加わることにより、日系自動車メーカーの現地拠点への安定した製品供給が可能になるほか、南米で高い市場シェア(占有率)を持つ欧州自動車メーカーへの拡販や現地ニーズを反映した製品開発が可能となる。
同社の世界展開は、2013年2月にイタリアの自動車用ホースメーカー、
Dytech―Dynamic Fluid Technologies S.p.A.を買収し子会社化しており、Anvis社も含めて、自動車用防振ゴム・ホースの両事業において、グローバル相互補完体制が整ったとしている。
これを契機として、2015年度を最終年度とする中期経営計画「2015年TRI GROUP VISION」に掲げている、日系自動車メーカーへのさらなる拡販と海外自動車メーカーへの本格参入を推進していく方針。
なお、ProduflexMG社の同社連結決算への反映は、連結貸借対照表については2014年3月期第2四半期から、連結損益計算書については2014年3月期第3四半期からを予定している。
買収手続き完了後に同社グループが所有するProduflexMG社の持分比率は100%となる。
2013年07月04日