電気化学 シンガポールで合繊工場竣工

2013年07月09日

ゴムタイムス社

 電気化学工業は4日、シンガポールの同社のグループ会社にて2日にウィッグ(カツラ)・ヘアピース用合成繊維「トヨカロン」の新製造工場を竣工したと発表をした。
 新工場を竣工したのはDenka Advantech Private Limited(DAPL)社。
 「トヨカロン」は1952年に同社がPVC繊維の工業化に成功した後、1971年以降ウィッグ(カツラ)・ヘアピース用としてアフリカおよびアメリカ向けに広く利用されている製品。アフリカの頭髪製品市場は今後5~10%の拡大が見込まれており、同社は日本国外初の「トヨカロン」の製造工場をシンガポールに開設することにより立地を活かし、かつ日本国内の大船工場とあわせて2万トン/年の能力で、需要伸張に対応していく方針。
 同社は経営計画「DENKA100」において海外売上比率50%以上を目標として設定しており、今回の新工場開設はこの一翼を担うものであり、新成長戦略である生産体制の最適化を推進するひとつの具体策。同社は「DENKA100」達成に向けて引き続きまい進していくとしている。
 また、同日行なわれた記念式典にはシンガポール経済開発庁(EDB)のLeo Yip長官をはじめ、JTC CorporationのHeah Soon PohアシスタントCEOをはじめとするシンガポール政府関係者、さらにはB・J・Chun韓国毛髪製品輸出協会前会長をはじめとする「トヨカロン」のユーザー等多数が出席した。

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