【ゴム用機械特集】 東海ロール メンテナンス事業強化

2013年07月09日

ゴムタイムス社

製品のメンテナンス事業を強化 異業種分野への営業展開拡充

東海ロール

 創業65年以上を迎える東海ロール㈱(宮元五郎社長)は全数受注生産で高品位チルドロールを生産するロール国内大手であり、同社製品は食品をはじめ、自動車のタイヤ、紙幣のインキまであらゆる分野の製造機械に活用されている。
 現在は「チルドロール」「チルドラム」「チルド圧扁ロール」の3つを中心に、既存ロールのオーバーホール、改修作業に手がけており、最近では、各企業のグローバル展開が加速するなか、厳しい経営環境が続いているが、同社として顧客アフターサービスの充実、チルドロール依存体制からの脱却と同時に異材質ロールの開発、提案型ものづくりを推し進めている。
 宮元社長が特に重要視しているのが、既販売ロールのアフターサービス、いわゆるロールの定期的維持・保守点検。メンテナンスは全ての機械と同様、鋼製ロールにも注力していく。また高品質ロールの設計・製造販売で40年以上の豊富な経験をもつ同社にとって、鋼製ロールも保守点検が絶対欠かせないとユーザーに注意を促すという。
 直近の需要動向は「大きく破損した海外製大型ロールが持ち込まれ、『調べてほしい』との依頼があり、今後は海外の価格対応策として、さらにメンテナンス事業を強めていきたい」と宮元社長は今後の戦略を述べた。保守点検については現場に入って、ロール稼働時の振動や異音のチェックなど行っている。

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