昭和電工会長がシンガポールで受章

2013年07月11日

ゴムタイムス社

 昭和電工は9日、同社の高橋恭平代表取締役会長が、シンガポール政府から2012年度の「The Public Service Star(Distinguished Friends of Singapore Award)」を受章したと発表した。
 高橋氏は大統領官邸においてTony Tanシンガポール大統領より勲章を授与された。同章は、シンガポールの経済成長に大きな貢献を果たした産業人に授与される国家勲章。
 同社は1972年からシンガポールにおいて事業を行っているが、特に高橋氏が社長だった2005年から2010年の間、現在の同社主力製品であるハードディスク事業において、シンガポールに大型投資を進めてきた。2007年、子会社の昭和電工HDシンガポール(以下、SHDS)に世界最大規模の工場を竣工するとともに、研究開発機能を強化した結果、現在、SHDSは、同社の基幹工場に成長した。また、SHDSを中心に、グローバルの4拠点から世界最高水準の製品をいち早く市場に投入してきた結果、同社は外販メーカーとして世界トップシェアの地位を確立している。
 同国政府は、1980年代からハードディスク産業を戦略的に育成・振興しており、今回の受章は、同社がこの政策のもとに積極的に投資を進め、技術革新と雇用創出に貢献してきたことが評価されたもの。
 ハードディスクの用途は、パソコン向けがこれまでは主流だったが、今後はニアラインサーバー向けに大容量を保存するニーズが高まるものと予想される。これにともない、ドライブ1台あたりのディスク搭載枚数の増加が見込まれ、今後さらなる需要の拡大が期待されている。同社は、高記録密度等の最先端技術の開発を進めることで、情報化社会におけるインフラとしてのデータストレージ産業の高度化に貢献していくとしている。同時に、今後も経済発展が続く同国で、積極的な事業展開を図っていく考えだ。

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