カネカ 特許訴訟で有利な評決

2013年07月11日

ゴムタイムス社

 カネカは10日、同社が韓国と米国の企業を相手方として提起していた特許侵害訴訟で、6月28日(米国中部標準時間)に同社の主張を認める陪審評決があったと発表した。
 同訴訟の相手方は韓国のUNO&COMPANY,LTD.(UNO)、及び、米国のJBS HAIR,INC.とJinny Beauty Supply Company, Inc.で、同社が所有する難燃性ポリエステル系人工毛髪用繊維に関する米国特許第7759429号と7759430号に基づく特許侵害訴訟を米国テキサス州北部地区連邦地方裁判所に2010年7月20日(米国中部標準時間)に提起していた。
 陪審評決では、「JBS HAIRとJinny Beauty Supplyは対象製品のすべてにおいて、カネカの特許を侵害している」「UNOは、対象製品のすべてにおいて、JBS HAIRとJinny Beauty Supplyを含む輸入業者の少なくとも一部に対してカネカの特許の侵害を誘引している」「被告はカネカの特許の無効を立証出来なかった」「カネカは、UNOの特許侵害によって550万ドルの逸失利益に相当する損害を被った」「カネカは、被告による上記に含まれない製品の販売について、10%の料率で計算される実施料に相当する損害を被った」とされた。
 被告は陪審評決の見直しを求める申立てを第一審において行うことが可能であるため、これらの審理が終了して初めて一審判決が出されることになる。また、一審判決が出た後、両当事者は控訴することができる。同社は今後、進展に応じて開示すべき事項等が発生した場合には速やかに知らせるとしている。

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