アシックスは9日、東京江東区のホテルイースト東京21で2014年春夏シーズンの事業展開について発表した。
「アスレチックスポーツ」「スポーツライフスタイル」「健康快適」の3事業で、多様化する消費者のニーズに応える商品構成とし、商品の独自性を明確に打ち出したマーケティング、プロモーション活動を行い、事業拡大を図っていく。
会見で平本博アシックスジャパン取締役は「1月に設立して以来、フットウェアに関しては好調に推移している。アパレルは若干苦戦。今後のカテゴリー別の戦略としては、ランニング、アスレチック、特に日本で一番市場の大きいベースボールなどが最重点。今後はサッカーに注力していきたい。革靴では将来に向け、日本ナンバーワンの直営チェーンを目指す。顧客と直接接する機会を増やして、アシックスのファンの増加を図りたい」と述べた。マーケティングプランについて松下直樹マーケティング統括部長は「製品ロゴをアシックススパイラルに変更し、視認性の拡大を図る」「オフィシャルスポンサーとして東京マラソンを軸に多様化するランナーへの対応強化を図る」「昨年度に引き続き、アパレル商品の積極的な強化を図る」「店頭販促のキャンペーンを実施していく」と述べた。
2014年シーズンの主な方針として、「ランニング」カテゴリーではクーリング機能を明確に打ち出したアイテムを中心に、通気構造のジャケットやシャツ類や「涼RUN」をテーマに太陽光の熱線を遮へいする機能を持つ素材を採用したシャツ類などを用意。フットウエアでは、「サブ4」を目指すランナーに向けた商品として「GEL―DS TRAINER」の新作5品番を投入。また、「TARTHERZEAL」や「LYTERACER」の各シリーズ新作などを用意している。
「陸上競技」カテゴリーでは、トップ選手向けの「トップインパクトライン」の商品構成比率を高め、すべて「アシックスストライプ」を入れたデザインとし、選手を起用した販促ビジュアルを作製するなど訴求力を強化していく。
「サッカー」カテゴリーでは、女子選手専用のアパレル商品群「TRI『F』limited」を新たに展開。激しい動きに対応する可動性はもちろん、抗菌防臭やUVケアなど女性が特に気になる機能を付加。
「ジェネラルアスレチック」カテゴリーでは主力の「A77」シリーズで、主にスポーツシーン向けの「TRY LINE」、日常でも着用しやすい「PLAY LINE」の2軸で新たに展開する。どちらも20代から30代の男性をメーンターゲットとしている。女性向けでは、「AYAMi」のフィットネスアパレルとともに「ウイメンズトレーニング」の名称で統一して展開を行う。
2013年07月16日