ランクセス ロシアに初のプラント新設

2013年07月12日

ゴムタイムス社

 

 ランクセスは12日、ロシアで4日に、同社としては初となる製造プラントの開所式を開催したと発表した。
 リペツク拠点に新設されたこのプラントでは、同社の完全出資子会社であるラインケミーが、ロシアおよび独立国家共同体(CIS)市場に自動車・タイヤ産業向け予備分散ゴム薬品を製造する。
また、2016年にはタイヤ製造工程で使用される加硫用ブラダーの製造施設を増設する予定。
総投資額は数百万ユーロを見込み、新プラントにおいて中期的に40名の新規雇用を創出する。
 ラインケミーは今年5月に、高性能ブラダーのプラントをブラジルに開設している。リペツク製造拠点において年間最大1500トンの予備分散ゴム薬品「レノグラン」を製造する。同製品群は、主に車のタイヤやプロファイル、ホース、シールなどの工業用エラストマー製品の製造に使用され、扱いやすく、ゴムコンパウンドの工程において、より迅速な加工が可能。また、「レノグラン」を使用することで、ゴム部品の品質を大幅に向上し、長期的機能性と耐久性も改善するとしている。
 さらに、2016年にはタイヤ加硫用ブラダー「レノシェイプ」の年間製造能力8万個を備えた施設を同プラントに増設する予定。
 ランクセスの経営委員会メンバーのヴェルナ・ブロイヤス氏は「2009年にロシア市場に参入して以来、ロシアにおける売上高は4倍増となった。この新プラントによって、とりわけ自動車・タイヤ産業における市場の潜在需要を効率的に開拓することが可能となる」と述べた。

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