リトレッドを2回交換可能
ブリヂストンは11日、トラック・バス用タイヤ「M800」の新商品発表会を鉄鋼会館で開催した。
新商品は、摩耗ライフを向上させるとともに、一部のサイズで優れたケース耐久性を確保することで、リトレッド回数を2回に増やすことを追求したTB用タイヤ。9月1日より順次発売する。
「M800」には、タイヤの内側に張りつけた空気を通しにくい性質を持つゴム層(インナーライナー)に、空気が透過する経路をより一層ブロックする新技術を搭載。 空気の透過をこれまで以上に抑えることで、優れたケース耐久性を確保している。
これにより、一般的には1回が主流であるリトレッド回数を2回に増やすことを追求している。2回リトレッドの活用により、輸送業界が抱える課題への更なる貢献が期待できる。
また、走行時の駆動力によるブロック内部変形を効果的に抑制する新しいトレッドパタンを採用し、従来品「M890」と比べ、摩耗ライフ性能を10%向上させた。
会見では、同社が提案しているソリューションビジネスである「エコバリューパック」の説明も行われた。
エコバリューパックは、タイヤを安全に長く使用するために、新品タイヤ+リトレッドタイヤ+タイヤメンテナンスを組み合わせて輸送事業者の安全、環境等課題をタイヤの面から解決を図るもの。
同社は2回リトレッドを追求した「M800」と「エコバリューパック」を合わせて活用することで、これまで以上に輸送事業者の環境経営と経費削減に貢献していく。
発売サイズは16サイズ、価格はオープン価格。同社では初年度70万本の販売を計画している。