ブリヂストン 大阪にタイヤ再生センター開設

2013年07月17日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンのグループ会社であるブリヂストンタイヤジャパン(以下、BTJ)は、大阪市住之江区にリトレッドタイヤ製造工場と廃タイヤ中間処理工場を1か所に集約した「ブリヂストンタイヤリサイクルセンター大阪」を16日に開設したと発表した。
 同センターは使用済みタイヤを回収し、全数リユース(再使用)・リサイクル(再利用)を実現する目的で開設された。
 同グループは、原材料の調達から商品の販売にいたるサプライチェーン全体を通して、グループ全体で持続可能な社会の実現を目指している。タイヤ販売会社であるBTJは、これまで低燃費タイヤ「エコピア」やリトレッドタイヤ、これらを活用した「エコバリューパック」など、環境性能に優れた商品・サービスを提供することで環境への取り組みを進めてきた。
 リトレッドタイヤ製造工場と廃タイヤ中間処理工場をあわせ持つ同センターの開設により、使用済みタイヤを回収し、全数リユース・リサイクルすることが可能となる。これまでの商品による「使用時中心の環境対応」から、タイヤの生産、使用、廃棄段階に至る「タイヤのライフサイクルの大部分を通じた環境対応」へと活動を進化させることで、更なる資源の有効活用に取り組む。
 なお、リトレッドタイヤ製造工場の「BRF大阪(バンダグ・リトレッド大阪ファクトリー)」は、これまで大阪、兵庫にあった2拠点を統合し、設備面を増強した結果、国内最大級の敷地面積・生産本数を持つ「バンダグ・リトレッドファクトリー」となる。なお、施設面においても、騒音や土壌汚染の未然防止対策など周辺環境への配慮を行う。
 同社グループは今後も持続可能な社会の実現を目指し、グループ一体となって「事業と環境の 両立」に向けた取り組みを推し進めていくとしている。リトレッドタイヤは接地部分であるトレッドゴムを貼りかえて再使用できるようにしたタイヤ。

 

関連キーワード:

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー