日本ミシュランタイヤは16日、京都・大阪・神戸・奈良エリアを対象にしたミシュランガイドを「ミシュランガイド関西2014」と名称を新たにし10月下旬ごろに、そして「ミシュランガイド東京・横浜・湘南2014」を12月上旬ごろに刊行すると発表した。
関東における同ガイドは今年で7年目の刊行で、関西における同ガイドは記念すべき5年目の刊行となる。
ミシュランの社員であり、フランスでの厳しい研修を受けたプロフェッショナルなミシュランガイドの調査員は、今年も厳選するレストランと宿泊施設を読者に紹介するために、一般客と同じように予約をし、料理とサービスを体験し、支払いを行い、調査と評価を行ってきた。
この2冊の同ガイドは、発行当初から一つ星、二つ星、三つ星のセレクションを紹介してきたが、2014年版からは、「ビブグルマン」を新たに読者に紹介する。ビブグルマンとは、星はつかないがコストパフォーマンスの高い食事を提供する調査員おすすめのレストランを表すもので、海外で発行されているすべてのミシュランガイドにはこのビブグルマンが必ずあり、多くの読者から愛されている。今回のビブグルマンの対象エリアは東京・京都・大阪・神戸・奈良で、対象のカテゴリーはフレンチとイタリアンとなっている。ビブグルマンの登場により、2014年版では、今まで以上に幅広いセレクション、そして様々なシチュエーションで利用できるレストランのセレクションを読者に届ける。
同社のベルナール・デルマス代表取締役社長は、「日本でミシュランガイドを発行してから早くも7年目を迎える。2009年に発行したミシュランガイド京都・大阪は、今年で記念すべき5年目を迎える。1900年にフランスで誕生した同ガイドが1954年から読者のために紹介している「手ごろな値段で楽しめる美味しい料理」、現在では「ビブグルマン」として親しまれているこのセレクションを、2014年版で紹介できることになった。記念すべきこの年に、一つ星、二つ星そして三つ星のセレクションに新たにフレンチとイタリアンのビブグルマンが加わり、カジュアルなランチから、大切な人との食事まで、一層幅広いシチュエーションで楽しんでもらえる豊富なセレクションを提供できることを大変嬉しく思う。ぜひ新しい同ガイドを手に取ってもらい、大切な人と素敵な時間を楽しみに出かけてほしい」と語った。
最初のミシュランガイドは、1900年8月に発行された。当初、運転手のために作成されたこのガイドには、タイヤの使い方と修理方法、市街地図のほか、ガソリンスタンド、ホテルと自動車修理工場のリストなどの実用的な情報が満載されていた。ミシュラン兄弟が目指したのは、自動車の活用を促進し、ひいてはタイヤ市場を発展させていくために、旅をより安全で楽しいものにすること、つまり、モビリティを向上させることだった。これは現在も同社の地図、ガイドなどの各種刊行物に共通の目標になっている。
ミシュランは毎年、全世界の90ヵ国を超える国々で、約1千万部以上の地図、旅行ガイド、レストラン・ホテルガイドを発行している。
11万3千400人の従業員を擁し、170ヵ国以上で事業を展開する同社は、タイヤ製造の世界的なリーダー。持続可能なモビリティの向上を常に追求し、五大陸18ヵ国の69ヵ所の製造拠点で、航空機、自動車、自転車、建設用機械、農業用機械、トラック、モーターサイクルなどのあらゆる種類のタイヤを製造し、販売している。また、旅行ガイド、ホテル・レストランガイド、地図、ロードアトラスを発行するとともに、電子モビリティサポートサービスのViaMichelin.comを提供している。研究開発は、ヨーロッパ、米国と日本にあるテクノロジーセンターで行っている。
ミシュランの日本における歩みは、1964年、浜松町・羽田空港間に新設されたモノレールへのミシュランスチールラジアル“X”タイヤの採用から始まった。日本ミシュランタイヤは、日本とアジア向けの乗用車用タイヤの研究開発を担うとともに、モーターサイクル用、乗用車・ライトトラック用、トラック・バス用から、航空機用、建設機械・農業機械用まで、幅広いレンジのタイヤを取り扱い、ガイドブック事業、ライセンスビジネスも展開している。
〈発売概要〉
▽タイトル=ミシュランガイド関西2014
▽発売予定=2013年10月下旬
▽予価=定価2800円+税(税込2940円)
▽発行=日本ミシュランタイヤ
▽タイトル=ミシュランガイド東京・横浜・湘南関2014
▽発売予定=2013年12月上旬
▽予価=定価2800円+税(税込2940円)
▽発行=日本ミシュランタイヤ