新興国の生産拠点拡大
2013年もゴム関連企業はグローバル展開を続けている。本紙がまとめた年上半期における海外進出状況をみると、中国への進出は2012年に比べ減少傾向にあるが、東南アジア諸国、インド、メキシコなどへの展開は盛んに行われている。件数では工業用品メーカーの進出が目立つ結果となった。
タイヤ
◆ブリヂストン
インド子会社であるブリヂストン インディア プライベート リミテッドがマハラシュトラ州プネ市近郊にタイヤ新工場の開所式を行った。生産能力は乗用車用ラジアルタイヤが2014年末に日産約1万本、トラック・バス用ラジアルタイヤが2017年下期に日産約3000本に達する見込み。
◆ブリヂストン
同社のグループ会社で、中国・遼寧省瀋陽市のトラック・バス用ラジアルタイヤ工場を運営する普利司通(瀋陽)輪胎有限公司が、移転に伴う工場建設を決定したと発表した。
投資総額は2億9970万USドル(約245億円)。移転後の生産能力は日産約5000本、2014年中の生産開始を予定している。
◆横浜ゴム
3月にメキシコ中部地方にあるグアナファト州シラオ市にヨコハマタイヤメキシコを設立した。5月からの本格稼動を目指す。資本金は3万米ドル。