ブリヂストンは7月29日、商用車を中心に使用されているバン・小型トラック用スタッドレスタイヤとして、「BLIZZAK VL1」を9月1日より全国一斉発売すると発表した。
新製品は、経済性を求めるニーズに応えるため、摩耗ライフ性能を従来品(BLIZZAK REVO969)対比20%向上させている。また、安全性能として重要な氷上グリップ性能も向上させた。22サイズを発売し、価格はオープン価格。
新製品は、新配合ゴムによりゴムの硬度を最適化することで摩耗ライフ性能を向上させ、ミクロの水路を均一に配置することで偏った減り方を抑制。これにより、摩耗ライフ性能を従来品対比で20%向上させた。また、温度変化によるゴムの硬度変化をコントロールすることで、ドライ路面では高い操縦安定性能と耐摩耗性を両立し、氷雪路面では柔らかさを保ったゴムが路面と密着することで、氷上での高いグリップ性能を発揮する。
氷上でタイヤがスリップしてしまう原因には、タイヤと路面の間に水の膜ができることによるもので、新製品はこの水膜を効果的に除水できるようにブロック形状を最適化している。さらに従来から採用しているサイプという細かい溝を増加させることで、路面をひっかくエッジ効果を上げ、強いグリップ性能を向上させた。
同時に、ブレーキ時などのタイヤに負荷がかかる状況でも、タイヤのパタンの各ブロックが接地面を確保できるように、「3Dコンビネーションサイプ」という内部を立体化させた溝を採用。これらを最適に配置した新パタンを開発したことにより、従来品対比で氷上グリップ性能も向上させている。
2013年07月29日