ダウ　13年第２四半期決算　売上高は横ばい

　ダウ・ケミカルは７月26日、２０１３年第２四半期決算を発表した。
　売上高は１４５億７７００万ドル（前年同期１４５億１３００万ドル）、純利益は23億４０００ドル（同６億４９００万ドル）、特別計上項目を除く純利益は７億７０００万ドル（同６億４９００万ドル）となった。
　農業科学部門は10％増の売上高と過去最高の上半期売上高約40億ドルを達成。また、パフォーマンス・マテリアルズ部門の売上高も１％増大し、原料およびエネルギー部門の４％減ならびにパフォーマンス・プラスチック部門の１％減を相殺した。
　販売数量はほとんどの地域で増加し、２％増大。新興経済圏における販売数量は12％増の中南米がけん引して９％増大した。アジア太平洋地域の７％増と北米の１％増が西ヨーロッパの３％減を十二分に相殺した。１％減のパフォーマンス・プラスチック部門と前年同期並みの原料およびエネルギー部門を除き、全営業部門の販売数量が増加した。
　販売価格は２％下落し、このうち為替要因が３分の１を占めた。原料およびエネルギー部門は原料コスト環境の低下に起因し４％下落。
　ＥＢＩＴＤＡ（金利・税金・償却前利益）は42億ドル、調整後ＥＢＩＴＤＡは21億ドルとなり、前年同期比約９％増。パフォーマンス・プラスチック部門が当期中10億ドルのＥＢＩＴＤＡを達成し、前年同期比で７００ベーシスポイント拡大した。これにけん引され、全体の調整後ＥＢＩＴＤＡマージンは約１１０ベーシスポイント増大した。
　アンドリュー・リパリス会長兼ＣＥＯは「ダウの当期業績は低成長のマクロ経済の環境下にあっても、ポートフォリオの積極的な管理と推進に注力し、利幅の拡大、キャッシュフローの増大、利益の増大をもたらしたことを示しています。農業科学部門とパフォーマンス・プラスチック部門の好調な業績がこれらの分野におけるダウのマーケティングならびに技術面でのリーダーシップを鮮明に示しています。ダウは資本収益率の期待に応えられていない分野における積極的な改善計画を全面的に展開しています。われわれの好調な現金創出、 Ｋ―ダウ賠償金による負債削減措置、継続的な 15億ドルに及ぶ自社株購入計画などはすべて株主利益還元に向けられており、今後もダウは利益を成長させるとともに、これらの施策を継続していきます」と述べている。