フコクの3月期第1四半期連結決算は、売上高151億1500万円、前年同期比0・9%増の増収となり、営業利益は7億8500万円、同31・0%減、経常利益9億9100万円、同9・1%減の減益となった。四半期純利益は4億5600万円で同32・1%減となった。
米国は金融緩和策の下支えもあって緩やかな回復基調を示しているが、欧州では債務危機以来のマイナス成長が未だ尾を引いており、中国を始めとする新興国は成長を持続させながらも鈍化の懸念が高まるなど、グローバルでは総じて伸び悩み感が払拭されないまま推移した。一方、国内においては、昨年末以来のアベノミクス効果、株高・円安から消費者マインドもしだいに上向き、景気回復感がより鮮明になってきた。
同社グループの主要顧客先である自動車産業においては、新興国や北米などの旺盛な需要に対応するため、世界中の主要メーカーが最適地生産および為替変動等に配慮したグローバル戦略を推進し続けているが、その中で日系メーカーは円安効果による輸出の持ち直しや新車投入効果による国内販売の回復などもあり、総じて業績が好転してきた。同社グループの受注も順調に推移し、売上高は増収となったが、海外投資回収の遅れ、グローバル化推進に係るコスト増などが影響し、損益面では減益となった。
なお、通期の連結業績予想については、売上高610億円、営業利益28億円、経常利益31億円、当期純利益21億円の見込み。
2013年08月01日