NOKの2014年3月期第1四半期決算は、売上高が1308億8400万円で前年同期比1・8%増、営業利益が35億7000万円で同54・7%減、経常利益は73億4300万円で同1・4%増、四半期純利益は44億9900万円で同28・6%増となった。
自動車業界は、国内ではエコカー補助金の終了により需要が減少、米国市場では個人消費の増加等により需要が増加した。電子機器業界はスマートフォンやタブレット端末の需要は好調であったものの、これらの機器の普及により、デジタルカメラやはーどでいすくドライブの需要は低調となった。事務業界はプリンターおよび複写機ともに需要は堅調に推移した。
セグメント別の業績は、シール事業においては、自動車向けについては前期に実施されていたエコカー補助金の終了等により国内での需要は減少したものの、米国や東南アジアでの自動車生産が好調に推移したため、販売は増加した。一般産業機械向けについては、建設機械の需要について低調に推移してきた中国市場では底打ち感が出ているものの国内では落ち込み、販売は減少した。その結果、売上高は681億6500万円、同2・1%減となった。増収および為替による影響があったものの、販売品目構成の変化による変動費の増加および新興国における人件費等の経費増加により営業利益は57億7700万円、同14・9%減となった。
電子機器事業においては、デジタルカメラやハードディスクドライブ向けの販売は低調であったものの、スマートフォンや自動車向けの需要が好調に推移したこと、および為替による影響により販売額は増加した。その結果、売上高は531億1700万円、同2・6%増となった。為替による増収効果があったものの、生産量の減少および固定費の増加により営業損失は25億8200万円(前年同期は9億6700万円の営業利益)となった。
ロール事業においては、プリンター・複写機向けの需要は上向いたものの、価格の下落および高耐久化による複写機向け補修部品需要の落ち込みにより、販売は減少した。その結果、売上高は67億400万円、同2・1%減となった。事業構造改革の進展による人件費・経費抑制等により営業利益は1億8000万円(前年同期は4000100万円の営業損失)となった。
特殊潤滑剤等のその他事業においては、売上高は28億9700万円、同8・5%減となった。販売品目構成の良化により、営業利益は1億6800万円、同11・9%となった。
通期の連結業績予想については、売上高が5800億円で前期比7・2%増、営業利益が297億円で同12%増、経常利益が326億円で同7・4%減、当期純利益が186億円で同16・3%減を見込んでいる。
2013年08月05日