小澤国際室内楽アカデミーの若手演奏者25名が参加した演奏会が7月31日、東京オペラシティ・コンサートホールで開催された。ランクセスは若手音楽家の育成を目的としたさまざまな支援活動を行っており、その一環として、小澤征爾氏が理事長をつとめるNPO法人「小澤国際室内楽アカデミー(OICMA)」の設立を2011年に支援、さらに本年2013年から3年間にわたり、支援を継続することを発表し、1月より支援を開始している。同アカデミーは、日本をはじめ、中国、韓国などアジア各国の10代〜20代の若手音楽家に、小澤氏をはじめとした講師陣の高度な指導を提供することを目的とするもので、本年は25名の若手弦楽器奏者を対象に、長野県奥志賀で「小澤国際室内楽アカデミー奥志賀」の10日間の講習会・演奏会を行った。最終日となる7月31日に千秋楽コンサートとして同演奏会を開催した。モーツァルトやブラームス、チャイコフスキーなど7曲が披露され、演奏会最後の曲で小澤氏が登場、演奏終了後には観客が一斉に立ち上がり、大きな拍手で称えると、小澤氏は笑顔で手を振り、歓声に応えていた。ランクセス代表取締役社長であるペーター・ワインマール氏は、「このコンサートで若手音楽家の技術と芸術的才能を存分に感じることができました。小澤国際室内楽アカデミー奥志賀のプログラムが、才能ある若手音楽家にいかに貴重な機会を与えているかを、このコンサートが証明したのではないでしょうか」と、演奏会終了後のパーティであいさつした。
2013年08月05日