〈原油、ナフサ等の素原料の動向〉
WTI、ドバイ原油並びにシンガポールナフサ価格の2012年1月以降2013年7月までの月間平均値の推移をみると、原油価格は本年2月以降、需要緩和で価格を下げている一方、WTIは米国の経済の堅調かつ株高や金融緩和への期待などにより投機資金が流入しやすい環境となっており、7月に入るとエジプト情勢の混乱に伴い上昇し、WITが原油価格を31ヵ月ぶりに上回る結果となっている。 国産ナフサ価格は、2013年1~3月期は為替の円高修正もあり、6万3800円と上昇を示し、4月~6月期は6万5000円前後とさらに上昇を見込むことや円安の影響もあることも含め、3期連続の上昇と予想している。 アジアブタジエン価格は本年2月をピークに下落をしており、またブタジエン市況は中国の合成ゴム需要の低迷により、7月が885ドルまで下落、6月比で33%の下落となり、かつてない水準となった。 ナフサ価格は7月が892ドルとなり、6月比で3・2%(円ベースでは+5・9%)の上昇になるなど、合成ゴム価格よりも高い水準となっている。
2013年08月04日