東海ゴム工業は5日、遮熱と断熱の両機能を持つ窓用高透明フィルム「リフレシャイン TW32」の省エネ性能について、環境省より環境技術実証試験結果の報告を受けたと発表した。
リフレシャインは、特殊な透明ナノハイブリッド多層膜を素材に、室内の明るさを保ったまま、太陽光の熱線を反射(遮熱)することで室内の温度上昇を抑える窓用フィルムとして、2010年8月に発売された。続いて2012年10月に市場投入した、暖房器具などの遠赤外線を反射し室温を保つ断熱機能も兼ね備えた遮断熱タイプの「リフレシャインTW32」は、窓用高透明フィルムとしては世界初の商品化であり、今後は夏だけでなく冬でも省エネ効果が期待できるエコ商材として、主に国内で市場展開を加速していく方針。
今回同社は、「リフレシャイン TW32」の省エネ効果について、第三者機関による客観的な評価を受けるため、環境省の「環境技術実証事業(ETV事業)」に参加し、客観的に評価を受けた。その結果、遮蔽係数や熱貫流率など省エネ効果を示す数値がいずれも適正であると実証され、環境省発行のETVマークを取得した。
環境技術実証事業(ETV事業)とは、既に市場で利用・販売されているが、環境保全効果などについて客観的評価がなされていない技術について、環境省が選定した実証機関が客観的に試験を行うなどしてその効果を実証し、環境関連技術の普及や関連産業の発展を促す事業。
同社は今回の結果を受け、地球環境の保全につながる省エネ商材としてリフレシャインの普及拡大を図っていくとしている。
2013年08月06日