鎌倉製作所は1日、ロングセラー商品である産業用送風機「GYMファン(ジムファン)」シリーズに新しいラインアップとして広角モデルを発売すると発表した。
発売は8月下旬、予約は8月より開始する。販売計画台数は年間500台、価格は定価25万円(税抜)。
今回のGYMファン広角モデルGRW―634は、送風角度が30・5度、従来モデルGRL―6341の17度と比較し約1・8倍の送風角度を実現した。作業者の暑さ対策に適した気流で広範囲をカバーする。広範囲にパワフルに送風でき、熱源に近いところでの作業、広い場所に大勢の作業者が広がっている空間の熱中症対策に最適。大風量タイプのGRW―634、低騒音タイプのGRW―636の2タイプから、使用場所の条件にあったものの選択が可能。
同製品は広角送風に適した構造を実現している。また、ウレタン樹脂系塗装を施した本体は、堅牢で美観上優れており、さらにキャスターで簡単に移動できる工夫に加えて、上下角度調整装置(ストッパー付き)を備えているため、風向きを180度自由自在に変えられる点が特長。
溶鉱炉の炉口、鍛造機械の近くなど、熱源に近いところで作業を行う人の後部から、作業者の背に向けて送風することで、工場扇より遠くに設置でき作業の邪魔にならない。また、広い場所に平均的に拡がっている大勢の作業者に、高い位置に設置した架台にファンを取り付け、それぞれの角度を上下・左右に調整しまんべんなく送風。窓を開け外気を吸引できればより効果的となる。
炉や高熱品の熱で暑い、熱気がこもって暑い、窓を開けても風が入らない、屋根の照り返しで暑い空間では、ファンで外気を導入したり、熱気を吹き飛ばすことで暑さが改善される。また風速により体感温度を下げることができるため、製鉄、金属、アルミ、窯業、ガラス、成型、熱処理など熱源の側での作業や造船、加工、組立工場、物流倉庫などの大空間が使用場所として適している。
2013年08月06日