日立グループの東洋機械金属(以下、TOYO)は6日、電動サーボ射出成形機の海外パートナー企業におけるノックダウン生産を、イタリア・トルコ・インドの3拠点において立ち上げると発表した。初号機はイタリアの拠点より今夏出荷する。
今回の現地生産による効果は、各々の地域における短納期化と、現地ニーズに基づいたローカルカスタマイズ(現地仕様化)の最適化を推進できること。
また、現在TOYOでは日本の明石工場と中国の常熟工場の2拠点において、電動サーボ射出成形機、ダイカストマシンの生産を行なっているが、生産拠点のグローバル化によって、より円滑な製品供給体制が確立できる。
当初は、スクリュー、加熱筒などの射出装置関係と、現地でニーズの高いオプション装備をローカルカスタマイズしながら現地調達し、それ以外の部分は日本から供給する。現調率は概ね30%程度からスタートし、段階的に引き上げていく。
現地生産体制の立ち上げにあたっては、ローカルエンジニアを明石工場に集め、生産技術の指導を含めた総合的な技術教育を行なってきた。それぞれの初号機出荷時期は、イタリアが8月末、トルコが11月末、インドは14年3月末を予定している。
今回ノックダウン生産を開始する国と生産対象機は、地域のニーズを反映し、イタリアが大型クラス電動機、、トルコが中型クラス電動機、インドが小型クラス電動機となる。また今後は、その生産国内に限らずグローバル展開を図る。
2013年08月07日