東洋ゴム化工品 震災技術展に出展

2013年08月08日

ゴムタイムス社

 東洋ゴム工業は6日、ダイバーテック事業セグメントにおける化工品事業国内子会社である東洋ゴム化工品㈱が、8日から9日の2日間に開催の第4回「震災対策技術展」宮城に初出展することを発表した。

 同展は「災害に強いまちづくりで、明るい未来を築く。」をテーマに開催される自然災害対策技術の専門展示会。

 東日本大震災の経験を経て地震のリスクに対する備えの重要性がクローズアップされるようになった昨今、様々な災害対策の中でも「耐震」や「免震」などといった建物の地震対策に注目が集まっている。特に非常時の受け入れ先となる避難所や病院、また文化財級の建物や社寺、価値の高い芸術品を展示する美術館などを中心に免震構造を備えた建物が増加し始めている。

 同社ブースでは、東洋ゴム化工品の主力製品である高減衰ゴム系積層ゴム支承「HRB―G35シリーズ」をはじめとする高減衰ゴム支承を展示する。

 高減衰ゴム系積層ゴム支承とは、ゴム本来のばね機能を最大限に活かし、ゴム分子を特別に配合することで振動エネルギーの吸収性を向上させた免震積層ゴム。

 タイヤ開発で培ってきたゴム配合技術のノウハウを活かし、特殊配合による柔らかいゴムを使用することで、これまで免震構造にできなかった建物重量が比較的軽い中低層建築物にも設置可能になった。

 最近では収容物を振動・落下から守る必要性の高い倉庫やデータセンターなどの建物に採用されている。

 その他、免震構造を備えた建物とそうでない建物(非免震)での揺れの違いが可視化できる免震可動模型や、免震積層ゴムに使用されているゴムの柔らかさを実感できるコーナーなどを設け、免震ゴムに関する技術や効果などを紹介する。会場は、仙台市情報・産業プラザ(宮城県仙台市青葉区、AERビル内)、ブース番号は、301。

 同社グループでは、これからも免震技術の開発に取り組み、高性能な製品を提供していく。

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