三ツ星ベルトの14年3月期第1四半期連結決算は、アジア圏を中心とした成長市場における販売活動を強化するとともに生産体制の再構築を推進し、経営の効率化と一層のコスト削減に取り組んだ結果、売上高が153億3700万円、前年同期比14・9%増、営業利益13億3700万円、同9・4%減、経常利益17億9100万円、同36・0%増となった。四半期純利益は11億3600万円、同33・3%増となった。セグメントの業績は、次のとおり。
〈国内ベルト事業〉
自動車用ベルトは、昨年実施されたエコカー補助金の反動による国内新車市場の落ち込みに加え、補修用需要の低下により、売上高が減少した。一般産業用ベルトは前年同期並みにとどまったが、運搬ベルトでは積極的に新製品を投入したこと、また、合成樹脂素材では設備向けの需要が復調したことによって、いずれも売上高が増加した。売上高は62億5700万円、同0・7%増、営業利益は14億4700万円、同14・1%減となった。
〈海外ベルト事業〉
米国では、自動車用ベルトと一般産業用ベルトの売上高が現地通貨ベースではいずれも前年同期並みにとどまったが、欧州では、景気低迷の中、新規市場での農業機械用ベルトの拡販活動により一般産業用ベルトが伸長するとともに、自動車用ベルトの売上高も増加した。 また、アジアでは、中国やインドネシアを中心に一般産業用・自動車用・OA機器用ベルトがいずれも増加した。売上高は現地通貨ベースで10%台後半の伸びとなった上に、為替レートが前年同期と比較し円安になったことにより、邦貨ベースでは大幅な増加となった。売上高は72億2000万円、同46・0%増、営業利益は4億5400万円、同109・0%増となった。
〈建設資材事業〉
建築部門は業界全体では公共・民間投資が増加しているものの、建築・防水材料の需要拡大にはいまだ結びついていないことから、売上高が減少した。
また、土木部門では前年同期に比べ大型物件が少なかったことから、売上高が減少した。
その結果、売上高は9億500万円、同17・7%減、営業利益は400万円、同76・2%減となった。
〔その他〕
その他には、エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、ナノ粒子を応用した新製品、仕入商品等が含まれる。
売上高は9億5300万円、同12・4%減、営業利益は1億1000万円、同214・3%増となった。
通期の連結業績予想は、売上高は595億円、営業利益が50億円、経常利益は54億円、当期純利益は36億円を見込んでいる。