不二ラテックスの2014年3月期第1四半期連結決算は、売上高15億9100万円、前年同期比7・3%減、営業利益は1億3000万円、同17・9%減、経常利益1億1900万円、同18・2%減と減収減益となった。純利益は7200万円で同21・3%減。
経営成績について、中核事業のひとつである医療機器事業は、主力のコンドームを取巻く市場環境が依然厳しい状況が続いている。もう一つの主力分野である精密機器事業は、製造関連企業を中心に顧客ニーズに対応すべく積極的な製品開発と提案営業を推進してきた。
医療機器事業は、主力の国内コンドームは、継続的かつ中心的な戦略として位置づけている販売チャネルとしての大型小売店・ドラッグストア・コンビニエンスストア開拓をより重点的に推進。常態化した価格競争に伴う価格低下圧力は依然として激しく、原材料全般の継続的な価格高止まりにより収益両面ともに引き続き厳しい展開が続いた。プローブカバー(感染予防製品)を中心としたメディカル製品については引き続き堅調に推移した。この結果、売上高は5億5700万円と前年同四半期と比べ12・7%の減少となった。セグメント利益は、原材料費のコストアップを生産合理化で吸収したが、5300万円と同12・5%の減益となった。
精密機器事業では、主力のショックアブソーバ及びロータリーダンパーは、国内市場、輸出ともに受注は堅調に推移、自動車関連、家電の分野では受注回復傾向が見え、住宅設備関連でも堅調に推移した。しかし国内の設備投資が本格的な回復に至らず産業用の分野は苦戦した。この結果、売上高は、8億9000万円と同0・8%の減少となった。セグメント利益は、1億7600万円と同0・9%の増益になった。
SP事業では、主力のゴム風船が主体となる販促用品市場のニーズ多様化と市場の縮小が続いた。前期より続く広告販促活動・イベントの縮小等には持ち直しの動きがみられたものの、ヘリウムガスの供給不足が続く中、依然として厳しい市場環境となった。この結果、売上高は、1億900万円と同24・5%の減少となった。セグメント損益は、1500万円の損失となり同1900万円の減益になった。
その他では、売上高は、3300万円と同4・2%の減少となった。セグメント利益は、100万円と同74・4%の減益となった。
通期の連結業績予想は売上高が65億円、前期比5・3%増、営業利益が3億7000万円、同15・1%増、経常利益が3億2000万円、同19・3%増、当期純利益が1億7000万円、同6・9%増の見込みで、5月15日公表の平成25年3月期決算短信の予想数値から変更はない。
2013年08月08日