カーボンブラック協会がこのほどまとめた6月のカーボンブラック出荷は、前年同月比5・1%減の5万2478トンで15ケ月連続のマイナスとなった。
自動車およびタイヤの生産量が各々前年同月比9・5%、3・0%減と低下したことが要因。
6月の出荷内訳は、タイヤ向けが2・9%減の3万8926トン、一般ゴム向けが8・2%減の9559トン、非ゴム向けが4・6%減の3087トンとなった。 この結果、本年上期(1~6月計)のカーボンブラック出荷は30万805トン、前年同期比93・2%、生産は29万1671トン、同87・9%と生産は2ケタの落ち込みとなった。
ゴム用国内向け出荷はタイヤ向け21万9056トン、前年同期比93・9%、一般ゴム向けが5万6767トン、同90・4%となり、一般ゴム向けでの落ち込みが大きい。
カーボンブラック協会が年初に発表した2013年の需要見通しによると、ゴム用需要については自動車用タイヤの国内需要が前年比5%減、輸出需要が前年比18%増、トータル前年比2%増の需要予測から、タイヤ向けの需要を12年実績見込み比101・8%、60万5987トンと予測。タイヤ以外の一般ゴムはゴム産業全体では前年比2・4%減の予測から一般ゴム向けの需要見通しを同97・6%、15万3636トンとした。非ゴム向け同108・8%、4万トンを合わせた国内内需計は同101・3%、79万9623トンの微増を見込んでいる。前年落ち込んだ輸出は為替円安から需要が回復するとみて同103・7%、4万3000トンを見込んでいる。