東洋ゴム工業の2013年12月期第2四半期連結決算は、売上高が1730億7900万円、営業利益が138億100万円、経常利益が137億1800万円、四半期純利益は90億3400万円となった。
2012年12月期は決算期変更の経過期間であったことから、参考値の前年同期ベースで比較すると売上高は前年同期比7・4%増、営業利益は242・5%増の増収増益となり、売上高、経常利益ともに過去最高を計上した。
経常利益段階では原材料価格下落75億円、為替差益61億円、コスト合理化18億円、販管費減少11億円の増益要因が販売価格下落64億円、工場立ち上げコスト7億円などの減益要因をカバーし、約97億円の増益となった。
タイヤ事業の売上高は1342億6300万円となり、営業利益は117億7200万円となり、同期間ベースでの比較では増収増益を達成した。北米市場において、高付加価値商品であるSUV向けの販売が好調であったことな全体で販売量、売上高が順調に推移した。
ダイバーテック事業の売上高は387億9200万円となり、営業利益は15億3400万円となった。主に自動車用防振ゴム事業においてエコカー補助金制度が終了した影響で需要が減少したため、同期間ベースでの比較では減収減益となった。
通期の連結業績予想は、上期において「為替が想定よりも円安に推移したこと、原材料価格の低下に伴う影響及びコスト削減効果により、売上高、営業利益、経常利益及び四半期純利益について、前回発表時の予想を上回ることとなった」(信木明社長)とし、売上高が3700億円、営業利益が290億円、経常利益が270億円、純利益170億円を見込んでいる。
また、発表会席上、信木明社長は、北米市場でのさらなるタイヤ需要に対応した供給体制を確立するため、北米のタイヤ製造会社「TNA」において第 4 期生産能力の増強に着手することを明らかにした。「今回、北米市場での旺盛なタイヤ需要へ対応することを目的として、「中計’11」期間内にTNA の第 4 期生産能力増強を進めることは、経営戦略上、当社が重要と位置づけている同市場において事業基盤をいっそう強固なものとし、今後さらなる成長に資するものと判断した」(同)としている。
約210 億円を投じて、現在の建屋の約 1・5 倍に拡張を図り、キャパシティの半分にあたる設備を導入して、年産250 万本規模の生産能力増強を実現する計画でいる。