三洋貿易グループの2013年9月期第3四半期連結決算は、売上高が377億9400万円で前年同期比4・4%増、販売費及び一般管理費の増加もあって営業利益は17億8200万円で同9・1%減、経常利益は20億5800万円、同0・6%減の増収減益となった。四半期純利益は10億9200万円、同9・7%増。
ゴム・化学品部門では、ゴム関連商品は家電・情報機器関連向け合成ゴムや副資材などの不振により低調に推移したが、後半には自動車関連業界向け副資材や一部輸出品が回復。化学品関連商品では、主力の塗料、インキ向け添加剤やアジア向け輸出は堅調に推移したが、セラミック、建材、皮革関連向け商材は低調となった。結果、売上高は169億9000万円で同4・8%減、営業利益は8億600万円で同8・4%減となった。
機械資材部門の機械・資材関連商品では、主力の飼料・環境用ペレットミルやホットメルト接着剤がやや低調に推移した。一方、産業資材関連商品では自動車シート用各種機能部品が好調に推移し、科学機器関連商品では摩擦・摩耗試験機、質量分析器を始めとする各種科学機器が好調となった。結果、売上高は88億7600万円で同36・1%増、営業利益は7億9000万円、同13・7%減となった。
海外現地法人では、Sanyo Corporation of Americaは、自動車用シート機能部品は堅調に推移したが、主力の工業用フィルムや吸水性樹脂が低調で前年実績を下回った。三洋物産貿易(上海)有限公司は、第1四半期は自動車関連商品を中心に低調な推移となったが、第2四半期以降は徐々に回復している。San―Thap International Co., Ltd.(タイ)は、主力のゴム関連商品が好調に推移しているほか、自動車部品関連商品も順調で前年実績を上回った。結果、売上高は68億5500万円で同6・1%増、営業利益は2億5400万円で同33・8%増となった。
国内子会社では、コスモス商事㈱は地熱および石油・ガス関連分野での掘削用機材レンタルのほか、海洋・船舶向け機材販売が好調で前年実績を大きく上回った。㈱ケムインターは韓国向け液晶・半導体関連商品や化学品関連商品が堅調に推移しほぼ前年並みで推移。一方、アロマン㈱は半導体業界の不振を受け、業績は低迷し前年実績を大きく下回った。結果、売上高は49億100万円、同5・5%減、営業利益は2億4900万円、同20・7%増となった。
通期の連結業績予想は535億6200万円で前期比11・4%増、営業利益は22億9300万円で同2・0%増、経常利益は23億9900万円で同1・4%増、純利益は12億9900万円で同14・3%増を見込んでいる。直近に公表されている業績予想からの変更はない。
2013年08月20日