東洋ゴム工業は9日、北米のタイヤ製造会社において、第4期生産能力の増強に着手すると発表した。
同増強を行うのは「Toyo Tire North America Manufacturing Inc.(TNA)」で、北米市場でのさらなるタイヤ需要に対応した供給体制を確立することが目的。
TNAは乗用車・ライトトラック用タイヤの北米生産拠点として、高品質、省スペース、多品種少量生産、自動化を特長とする同社独自のタイヤ製造工法「Advanced Tire Operation Module(A.T.O.M.)」を導入し、2005年12月より操業を開始した。その後、2007年より第2期、2010年より第3期と生産能力増強を図り、2011年8月には、中期経営計画「中計’11」に掲げていた年間生産能力650万本体制(乗用車用タイヤ換算)を早期の段階で整えた。
今回同社が北米市場での旺盛なタイヤ需要へ対応することを目的に、同経営計画期間内にTNAの第4期生産能力増強を進めることは、経営戦略上重要と位置づけている同市場において事業基盤をいっそう強固なものとし、今後さらなる成長に資するものと判断したもの。
約200億円を投じて、現在の建屋の約1・5倍に拡張を図り、キャパシティの半分にあたる設備を導入して、まず年産250万本規模の生産能力増強を実現する計画。なお、同件による当期の連結業績に与える影響は軽微としている。
〈Toyo Tire North America Manufacturing Inc. の概要〉
▽所 在 地=米国ジョージア州バートゥ郡
▽設立年月=2004年6月
▽事業内容=乗用車用、ライトトラック用ラジアルタイヤの製造・販売
▽代表者=James L.Hawk
▽資本金=1億5000万米ドル
▽出資比率=東洋ゴム工業100%
▽土地面積=150エーカー(約60万7000㎡)
〈第4期能力増強の概要〉
▽建物延床面積=4万4000㎡
▽生産開始=2015年8月 (予定)
▽生産能力=年産250万本(予定)
▽投資額=約200億円(予定)
2013年08月13日