帝人子会社 新規熱可塑性プリプレグの量産技術確立

2011年08月27日

ゴムタイムス社

 ㈱帝人グループで炭素繊維・複合材料事業を展開する東邦テナックス㈱、およびトーホウ・テナックス・ヨーロッパ社は新規熱可塑性プリプレグの研究開発を進めてきたが、このほど量産技術を確立した。

 両社は2月にTTEのオーバーブルフ工場に完成した製造設備でサンプル生産を開始。また耐衝撃性能などに優れる熱可塑性樹脂を使用した複合材料は、航空機用途や一般産業用途においてニーズが拡大していることから、9月よりサンプル供給を開始し、引き続き市場展開を加速していく。

 同グループは、「自動車・航空機」などのモビリティを注力市場の1つと位置づけており、2008年7月には複合材料開発センターを設置し、3月には熱可塑性樹脂によるCFRPを1分以内で成形する量産技術を世界で初めて確立し、量産型自動車への本格採用に大きな一歩を踏み出した。

 一方、東邦テナックスは複合材料開発センターと連携して、炭素繊維複合材料(CFRP)の開発を推進していく。また総力を挙げてCFRP普及のための技術開発を推進し、航空機のみならず、自動車および一般産業用途においても、強度と軽量化を求められる分野におけるニーズに応じた技術開発を図り、日・欧・米3極において川中・川下への展開を強化していく。

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