近い将来、ゴム・エラストマー会社と研究者が注目すべき「マテリアル」「新技術分野」とはいったい何か―。
将来を見据えた大きなテーマのもと、ゴム・化学会社を中心に産学が連携して、統一テーマを2年余にわたりさまざまな角度から研究し、報告書にまとめる集ま り、日本ゴム協会の『ゴム技術フォーラム』(竹村泰彦委員長)は6月21日、東京電業会館で公開フォーラムを開催した。
24年目を迎える今回フォーラムの研究テーマは『ソフトマテリアルの高機能化』。調査委員会の委員長は東京工業大学教授の扇澤敏明氏。
同フォーラムは当初、今年3月の開催を予定していたが、3・11大地震の影響で3ヵ月遅れて開催した。当日は、震災および原発被災の影響で半導体部品のサ プライチェーンの回復が遅れ、自動車を中心に厳しい環境が続くなか、50余人の若手研究者が聴講に参加。講演後、質疑が飛び交うなど、同テーマに対する関 心の高さがうかがえた。
同調査は、12年度内に研究結果を次回フォーラムで成果報告を行う。その後『ソフトマテリアルの高機能化』と題し、書籍の形で報告書を発刊する。
2011年06月27日