カーボンブラック協会は2013年のカーボンブラック需要年央見直しを発表した。
日本自動車タイヤ協会の見直しをベースに、その他の需要分野の情勢等も織り込んで本年の需要見直しを行ったもの。
本年のカーボンブラック総需要(輸出入含む)を年間で前年比0・9%増の82万8825トンとし、当初見通しの同1・4%増の84万2623トンから0・5ポイント下方修正した。
総需要のうちゴム用は同1・0%増の77万9790トンから、同0・7%増の76万4157トンへ、0・3ポイントの下方修正となった。
国内市場は自動車の生産が減少傾向で自動車用ゴム製品が伸び悩んではいるものの、アベノミクスにより進行した株価の上昇と円安により、日本経済は回復基調にある。さらに来年4月に実施が予定されている消費税増税に向け、住宅の駆け込み需要が見込まれるなど、経済成長率が徐々に加速するとみられている。
国内需要はゴム用が同0・9%増の74万9875トン、非ゴム用は同2・9%減の3万5678トン、内需計は同0・7%増の78万5583トンと予測した。
ゴム用のうちタイヤ向けは同1・8%増の59万5456トン、一般ゴム用は2・5%減の15万4419トン。
タイヤ向けは、日本自動車タイヤ協会の国内需要見通しによると年間で3%減だが、輸出向けはアジア・大洋州(6%増)、中近東・アフリカ(6%増)、欧州(2%減)、北米(2%増)、中南米(18%増)と、欧州を除き、いずれも海外市場が回復基調にあることを示している。
輸出はゴム用が同10・5%減の1万4282トン、輸出合計は同4・1%増の4万3275トンとなった。
一方、輸入は自動車生産の伸び悩みにより、ゴム用が同8・0%減の15万220トン、非ゴム用が同26・2%増の1万6690トン、合計同5・5%減の16万6910トンで、年初見通しの5・3%減に比べ0・2ポイント下方修正されている。
2013年09月02日