東レ・ダウコーニングは8月29日、アルコキシタイプの2成分形シリコーンシーリング材Dow Corning Toray SE 990 F(SE 990 F)を9月より発売開始すると発表した。
SE 990 Fは耐久性、耐候性に優れ、ビルのカーテンウォール、外装用のウェザーシールや高速道路、橋、滑走路、土木工事といったインフラ関連の用途におけるコンクリートジョイント部に使用可能。同製品は、近年のインフラ関連用途のニーズを受け、日本市場向けに開発、販売するもの。
現在市場に流通している多くの2成分形シリコーンシーリング材は、外気温が作業可能時間に影響を及ぼしていたが、SE 990 Fは、四季を通じた気温の変化に対して、安定した作業時間を確保でき、容易に混練できることから、屋外などの現場作業に最適。冬場の使用においては、硬化促進剤を必要とせず、0℃以下の過酷な作業現場においても硬化が行われる。また、夏場においても、硬化遅延剤を必要としない。同製品は、JISA 5758 G―F―25LM(SR―2―10030)に適合し、かつJSIA防火戸用指定シーリング材であることから、日本国内の建築案件に適用可能。また、JWWA K―146―2004およびJWWA K142―1997の溶出試験に適合しているため、日本水道規格が要求されるダム・浄水場等などのコンクリートジョイント部に使用されるシーリング材として最適となっている。外気温に関係なく作業可能で、またJWWA溶出試験に適合しており、老朽化が進む日本のインフラ関連の更新においても貢献できるとしている。
同社は顧客や社会のサステナビリティに貢献することを目標に製品のイノベーションを実現することに加え、建築・土木用シリコーンの使用方法、シリコーンを使用した建築・土木用シーリング材の目地計算など、設計開発についての技術サポートも提供している。
2013年08月29日