上場ゴム企業の14年3月期第1四半期決算が出揃ったのを受け、同四半期の経常利益をランキングした。
新製品の発売やコスト削減、円安による為替差益などにより、高水準の経常利益を確保する企業がある一方、国内需要の伸び悩み、エネルギー・原料価格の高騰などによって大幅に収益を悪化させる企業があり、くっきりと明暗が分かれる形となった。
ランキング1位には、前年同期比9・0%増の109億9000万円となった合成ゴムメーカーのJSR。2位には同74・3%増と大幅な伸びを達成した日本ゼオンが10億円差で続いた。
上位には、豊田合成(3位)、NOK(4位)、西川ゴム工業(5位)、鬼怒川ゴム工業(7位)、東海ゴム工業(10位)と、自動車用ゴム部品メーカーがランキング。
6位、8位、9位にはベルトメーカーのバンドー化学、三ツ星ベルト、ニッタが入った。
前年同期に比べ2ケタ以上の伸びとなったのは、10位以内の日本ゼオン、西川ゴム工業、バンドー化学、三ツ星ベルト、ニッタのほか、ナンシン(13位)、藤倉ゴム工業(15位)、昭和ホールディングス(17位)、タイガースポリマー(18位)、朝日ラバー(22位)。特に藤倉ゴムは874・6%増、朝日ラバーは210・1%増と、前年同期に比べ大幅に収益を改善した。
一方、同2ケタ以上の減少となったのは、10位以内の豊田合成、東海ゴム工業のほか、日本バルカー工業(14位)、アキレス(16位)、櫻護謨(20位)、不二ラテックス(21位)。24位のアタカ大機は損益となっている。
2013年09月16日