東ソーは2日、南陽事業所(山口県周南市)においてアミン系環境対応型ウレタン発泡触媒(商品名「RZETA」)製造設備の新設を決定したと発表した。
投資額は20億円で、完工予定は2014年11月。
ウレタン発泡触媒は、自動車のシートや内装材、寝具や家具などのクッション材、電気冷蔵庫や建築分野での断熱材、接着剤や塗料、靴底などに使用されるウレタン樹脂の製造に欠かせない触媒。
世界的な環境保護意識の高まりを受け、ウレタン樹脂を製造する際に発生する、大気や土壌などの汚染原因物質となる揮発性有機化合物(VOC)の低減が課題となっている。
「RZETA」は、この要求を満たすために同社が独自に開発した環境対応型ウレタン発泡触媒で、ウレタン発泡触媒を主因とした揮発性有機化合物(VOC)の発生がない。また、環境対応型ウレタン発泡触媒では困難とされていた、既存触媒と同等の耐久性を有するウレタン樹脂の製造が可能となる。
同社はエチレンアミンの誘導品であるウレタン発泡触媒(商品名「TEDA」・「TOYOCAT」)製品を約40年に渡り製造・販売しており、今回の「RZETA」の上市によって、さらに高機能商品を充実したアミン事業を展開していくとしている。
2013年09月03日