有機ゴム薬の川口化学工業は主力製品の加硫促進剤、老化防止剤の製品価格値上げに踏み切った。主要原材料であるベンゼン、アミンや円安の進行によるナフサ価格が上昇したことに伴うもので、有機ゴム薬の値上げは2011年以来2年ぶり。
同社の2013年11月期第2四半期決算では同社の主要顧客であるタイヤ・ゴム工業用品・合成ゴム生産が減少したことから、国内ゴム薬品の売上高が減少、収益面では原材料価格高騰が収益を圧迫した。
このため同社では、急速に変化する市場・生産環境の変化に対応できるよう、原材料調達先の確保や市場競争力を高めるための原材料のコストダウンを進めてきたが、同社の自助努力だけではこの状況を乗り切ることは不可能であり、安定的な製品供給を続けるために、今回、価格修正に踏み切る。
2013年09月09日