BASFジャパンは6日、被災地の復興支援活動の一環として、聖心女子大学が実施する「故郷に親しみ、故郷を創る」プロジェクトを支援し、「あそびの場」と「いこいの場」を提供すると発表した。
東日本大震災から2年以上が経った今でも、多くの子どもたちが仮設住宅で暮らし、生活や学びの場が限られているのが現状だ。同社は聖心女子大学の同プロジェクトを支援し、岩手県陸前高田市の子どもたちや市民と参加型の「あそびの場」 と「いこいの場」づくりを実施し、故郷の再創造を支援する。被災した地域を自らの手で再生し、地元の素材を利用することで、故郷の再創造の支援を目的としている。同大学の学生をはじめ、世界的な画家・田窪恭治氏、建築家などの専門家、地元のNPO法人、陸前高田市教育委員会の協力のもと実施する。
第1弾として、7日、8日の2日間で聖心女子大学の学生など約20名が、同市の子どもたちや保護者と一緒に、地元の竹などをはじめとした自然の素材を利用して「あそびの場」を制作。
第2弾では、12日、13日に同市竹駒町の仮設住宅の近くで、約40 ㎡の市民が憩える空間づくり「いこいの場」を、同市の子どもたち約40名と一緒に制作する。ブロック型の10センチ角の小さな鋳物に子どもたちが色塗りをし、敷き詰めた「いこいの場」は、組み立て可能なため、再生可能な空間づくりとなる。仮設エリアでの制作のため、10月頃に同市の松月寺へ移動予定。
なお、5月より「こころに笑顔」プロジェクト(BASFとユネスコの共同プロジェクト)の一環として開始した同大学の学生と教員による「遊びサポーター」としての活動は、2014年3月まで継続して実施する予定。これまで85名の大学生がのべ477名の子どもたちに学習支援や「みちくさルーム」と呼ばれる空間を提供し、活動している。
2013年09月10日