JSR 韓国のEPDM新工場竣工

2013年09月13日

ゴムタイムス社

 JSRは13日、グループ企業である錦湖ポリケムが第2工場の竣工式を12日に行ったと発表した。
 第2工場は、錦湖ポリケム(本社:韓国ソウル)がEPDM(エチレン・プロピレンゴム)事業の供給体制強化を図るために建設し、年間生産能力は6万トン、この工場竣工により同社のEPDM生産能力は年間合計15万トンとなる。
 EPDMは耐熱性や耐オゾン性、耐候性等に優れ、自動車部品、電気/電線絶縁被覆材、一般産業用ゴム部品など、生活の中で幅広く使用される合成ゴムの一つ。
 当日式典でJSR社長の小柴満信氏は、麗水市長の金忠錫氏をはじめとする関係者約200人の前で、「EPDMメーカーの競争は激化しているが、品質レベルの向上やコストダウンに対する創意工夫を推進してきた錦湖ポリケムは必ずこれからの競争に勝ち抜き、『世界トップクラスのEPDMメーカー』へ、更に飛躍していくと確信している」と述べた。
 同社は第2工場への生産ラインを年間生産能力6万トンにするための増設を、2014年7月に着工し2015年9月生産開始予定することを決定している。その稼働後は同グループ全体ではJSR鹿島工場の年間3万6000トンと合わせ年間24万6000トンのEPDMの生産能力を保有することになる。
〈「錦湖ポリケム」概要〉 
▽社名=錦湖ポリケム㈱
▽本社所在地=大韓民国ソウル特別市
▽工場所在地=大韓民国全羅南道麗水市麗水国家産業団地内
▽会社設立=1985年6月
▽代表理事=会長 朴贊求(Chan Koo,Park)、副社長 若林卓
▽資本金=215億ウォン
▽出資比率=JSR50%、錦湖石油化学50%
▽従業員数=163人(2012年12月末時点)
▽生産能力=既存第1工場 年間9万トン、新設第2工場 年間6万トン(更に年間6万トンの生産ラインを増設予定)

関連キーワード:

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー