東洋エンジニアリング(TOYO)は17日、インドネシアのチャンドラ・アスリ・ペトロケミカルより、ジャワ島西部チレゴン近郊で稼働中の、ナフサを原料としたエチレンプラントの能力増強プロジェクトを受注したと発表した。
同プロジェクトは1990年代にルーマス法エチレン技術を基に、同社が建設した既設プラントの生産能力を、現在の年産60万トンから86万トンへと増強するもので、昨年7月より同プロジェクトのFEED業務を実施した。既設プラントの建設実績及びFEEDでの各種提案が評価され、詳細設計、調達、建設工事一括を受注した。同プロジェクトの完工は2015年末を予定している。
約2億4千万人の人口を抱えて経済成長の著しいインドネシア市場では石油化学品の需要は高く、同客先向けにインドネシア初のブタジエンプラントを近々完工する予定であり、今後も様々なエチレンの下流設備が計画されている。またTOYOは現在、カリマンタン島、スマトラ島、スラウェシ島にて3件の大型肥料案件を実施中であり、今後もグループ会社のイーカーペーテー(IKPT)と協力し積極的にビジネス拡大を図るとしている。
〈受注概要〉
▽客先=チャンドラ・アスリ・ペトロケミカル社(PT. Chandra Asri Petrochemical Tbk.)
▽受注者=東洋エンジニアリングとIKPT
▽建設地=インドネシア ジャワ島西部 チレゴン近郊 アニエール
▽対象設備=エチレンプラント 年産60万トンから86万トンへの能力増強並びに付帯用役設備の能力増強
▽役務内容=詳細設計、機器資材の調達および工事までの一括請負
▽完成予定=2015年末
2013年09月19日