ブリヂストンは19日、同社の関連会社であるＢｒｉｓａ Ｂｒｉｄｇｅｓｔｏｎｅ Ｓａｂａｎcı Ｌａｓｔｉｋ Ｓａｎａｙｉ ｖｅ Ｔｉｃａｒｅｔ Ａ.Ş．（Ｂｒｉｓａ）が、トルコ国内に乗用車用ラジアルタイヤ工場（新工場）新設の検討を開始したと発表した。
Ｂｒｉｓａはトルコのイズミット市に乗用車用ラジアルタイヤ、トラック・バス用ラジアルタイヤなどを生産する工場（イズミット工場）を有しており、建設が決まれば新工場はトルコ国内で２ヵ所目の工場となる。今後はトルコ国内での土地取得を進める。
トルコは高いＧＤＰ成長率と人口構成（人口約７５００万人／平均年齢28・８歳）を背景に、今後更なるタイヤ需要の伸びが見込まれる市場。日系自動車メーカーの生産増が見込まれるなど、新車用、市販用共に今後の拡大が期待されている。
Ｂｒｉｓａは１９８８年にトルコ サバンジグループとの合弁会社として設立され、今年で25周年を迎える。同社はこれまでトルコの地場に密着した事業活動を展開してきたが、今後も従来以上に商品をタイムリーに顧客に届ける体制を構築していくとしている。
トルコには、住友ゴムが昨年９月に、乗用車用ラジアルタイヤ・ライトトラックタイヤの新工場を建設すると発表し、今後更なる拡大が見込まれる中東・北アフリカ・ロシア、及び欧州への供給拠点とする計画を立てている。２０１５年７月より、乗用車用ラジアルタイヤおよびライトトラック用タイヤの生産を開始する予定。
〈Ｂｒｉｓａ概要〉
▽会社名＝Ｂｒｉｓａ Ｂｒｉｄｇｅｓｔｏｎｅ Ｓａｂａｎｃı Ｌａｓｔｉｋ Ｓａｎａｙｉ ｖｅ Ｔｉｃａｒｅｔ Ａ．Ş．
▽設立年＝１９８８年
▽所在地＝トルコ共和国 イスタンブル市
▽代表者＝Ｈａｋａｎ Ｂａｙｍａｎ（ＣＥＯ）
▽資本金＝３億５１１万６８７５トルコリラ（２０１２年12月31日現在）イスタンブル証券取引所上場
▽出資比率＝ブリヂストン 43・63％、Ｈａｃı Öｍｅｒ Ｓａｂａｎｃı Ｈｏｌｄｉｎｇ Ａ．Ş．43・63％、その他 12・74％
▽売上高＝７億９４００万米ドル（２０１２年１－12月期）
▽営業利益＝７８００万米ドル（２０１２年１－12月期）
▽従業員数＝１７４５人（２０１２年12月31日現在）
