日本ゴム協会関東支部 施設見学会を開催

2013年09月24日

ゴムタイムス社

 日本ゴム協会関東支部は19日、施設見学会を開催し、今回は三菱ケミカルホールディングス(東京都千代田区)とJFEスチール東日本製鉄所(千葉市中央区)の2ヵ所を訪れた。当日は48名が参加。
 三菱ケミカルホールディングスでは、同社グループ基盤強化室自動車関連事業推進センターー長の石渡直明氏がスライドで会社概要などを紹介したあと、2班に分かれて2012年10月に開設した新ショールーム「KAITEKIスクエア」を見学した。
 同ショールームは同社の新中計「APTSIS 15」の「創造事業」「成長事業」を中心とした内容をSustainability(G環境・資源)、Health(健康)、Comfort(快適)の観点から、常設展示、特別展示、コンセプトゾーンの3つジャンルに構成。常設展示では、暮らしを支えるプラスチックの化学品とプラスチックをはじめ、高機能新素材モスアイ型フィルム、機能性樹脂、高機能成形部材のスーパーセンプラ、白色LED照明/部材、有機光半導体、医薬品等を紹介しており、アクリルケースで覆われていない展示物は手で触ることができ、またタッチパネルモニターは英語、中国語の情報を見ることができる工夫も施してあった。特別展示では、炭素が循環する新炭素社会のテーマに幅広い製品や技術が紹介。参加者は最先端の技術の説明に熱心に耳を傾けていた。コンセプトゾーンは、参加者が体験できる体験型展示ゾーンになっており、水の循環をテーマに日常生活で水をどのくらい使用しようされているかを映像とタッチパネルを使いわかりやすく紹介していた。
 昼食後、バスは千葉に向かい、JFEスチール東日本製鉄所の見学を行った。
 同社に到着後、同社見学センターセンター長の奥埜計造氏が会社概要などを紹介した。また鉄の製造プロセスが理解できるビデオを見たあと、連続鋳造工場を見学した。
 同社は1951年戦後初めて鉄鋼一貫の臨海製鉄所として建設。総面積は東京ドームのおよそ164倍の大きさであり、同社では関連会社も含め約9000名が働いている。
 連続鋳造工場の見学は製銑から熱延までの設備を見学しながら、鉄の製造プロセスの技術説明を聞いた。
 見学会終了後、五十野善信日本ゴム協会会長が「午前中の三菱ケミカルホールディングスでは、未来を見据えて課題を解決する内容、午後は伝統的な産業の製鉄業の工場見学、どちらも日本のものづくりにはかかせない産業です。日本ゴム協会の見学会は見たい、知りたい、聞きたいをテーマに、実際に見てみたいという要望で行う見学会です。来年も開催しますので宜しくお願いします」とあいさつをし締めくくった。
 今回の見学には理工系の大学生も参加、熱心にメモをとる姿や説明者に質問するなど有意義な見学会となった。

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