カネカは19日、原料及びユーティリティーの高騰を受け塩化ビニール樹脂(PVC)の販売価格を修正すると発表した。 現行価格に対しキログラム当たり15円以上の値上げとし、10月1日出荷分より実施する。対象は汎用PVCの他、塩ビペースト樹脂、架橋塩ビ、酢ビコポリマー、塩素化塩ビ等全ての品種で実施する。
現状の価格は、国産ナフサ価格キロリットル当たり6万~6万2000円程度のコストを前提としている。ナフサ価格は今後とも高値で推移する見込みであり、かつユーティリティコスト等の上昇も収益を圧迫する要因となっている。
同社は価格修正の理由として、特殊塩ビの拡販やコスト圧縮など、事業収益の改善に努めてきたが、原料価格等の騰勢に対して、自助努力だけでは限界に達しており、事業存続のためには、需要家への価格転嫁を実施せざるを得ないと判断致したと説明している。
2013年09月20日