【ゴム薬品特集】 神島化学工業 詫間工場の能増

2013年09月25日

ゴムタイムス社

詫間工場の能増 本格稼働 通期増収増益を予想 無機化学品

 海水中のミネラル資源利用のパイオニアである神島化学工業は無機化学品の一貫生産工場である詫間工場(香川県三豊市)の能力増強を2012年秋に完了し、本年度から本格稼働を開始した。老朽化した詫間工場の設備更新に合わせ生産ラインを合理化し、従来生産能力の約1・5倍に当たる能力増強を図った。高純度の工業薬品を手掛ける化成品部門では、環境に優しく安全でクリーンなノンハロゲン難燃剤の商品化、電子基板などの放熱対策に期待される高熱伝導材料の開発等、幅広いユーザーニーズに応えている。
 同社の酸化マグネシウム(スターマグ)はクロロプレンゴム成形品の加硫促進助剤や接着剤用途を中心に使用。水酸化マグネシウムは海水を原料とした純度の高い製品でポリオレフィンの難燃剤に、炭酸マグネシウムは天然ゴムの充填剤として靴底分野で、また軽質炭酸カルシウムは白色充填剤として各種ゴム・プラスチック・塗料・製紙用途等に使用されている。

 

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