横浜ゴム MB事業部門の現況と事業戦略

2013年09月26日

ゴムタイムス社

横浜ゴム

中国のホース総合工場 14年3月に本格稼働 営業利益100億円を目指す

「2008年4月からMB事業を担当し、雌伏6年、年間営業利益100億円が現実味を帯びてきたことに満足している」と胸を張る小林達取締役副社長。世界No.1シェアの空気式防舷材をはじめ、高圧ホース、建築用シーリング材など高い優位性を誇る商品を有するMB事業の事業戦略を聞いた。

上期の需給動向からお聞かせください。

横浜ゴムMB事業部門の現況と事業戦略

横浜ゴムのMB事業

海外売上高4割弱に メキシコにもアセンブリ拠点

 為替が円安に動いたこともあるが、利益的にも連結で営業利益が52億円、営業利益率8・6%となり、年間売上高も2007年ピーク時の1200億円を凌駕する勢いとなった。

 2008年4月からMB事業を担当し、雌伏6年、年間営業利益100億円が現実味を帯びてきたことに満足している。

 国内販売は油圧ホース、コンベヤベルトはじ海外売上高4割弱に メキシコにもアセンブリ拠め空気式防舷材やマリンホースが前年同期比110%と堅調に推移したが、建築用シーリング材、自動車用ウインドシーラントは、建築需要の冷え込み、自動車生産のダウンで低迷。

 ゴム支承、ハイウェイジョイントなどの橋梁・土木資材の落ち込みで前年同期比92%と落ち込んだ。海外事業は自動車用ホースの生産販売子会社「YHアメリカ」の自動車向けホースが好調だった。

 北米はじめ、アジアが好調に推移、中国も復調してきた結果、海外売上高は同130%~140%と大きく伸長し、海外売上高比率も4割近くになり、海外事業の拡大が収益を押し上げた。

 「YHアメリカ」はビッグスリーの生産が堅調で同150%の伸長となり、自動車用ホースアセンブリの北米シェアも約6割となった

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