トヨックスは26日、耐熱・温調機配管用「トヨシリコーンサーモホース」を10月1日より新発売すると発表した。
「トヨシリコーンサーモホース」は耐熱性に優れ、120℃までの広い範囲で使用できる。塩ビホースやゴムホースに比べ、硬化しにくく柔軟性が長持ちするので長寿命で交換頻度も少なく、配管作業もしやすい。さらに、硬化によって起きる流体漏れや抜けの問題も解消でき、現場ユーザーでのモニターでも非常に高い評価を得ている。
現場では、従来の塩ビホースやゴムホースでは熱でホースの硬化が早く、硬化による流体漏れやホース抜けでのトラブルが発生するため、ホースの交換を頻繁にしなければならない。このような苦情や要望は、特に樹脂成形工場等で使用する温調機配管や工業炉の冷却用配管で多かった。同社は改良のために耐熱性に非常に優れ、柔軟性を長時間維持できる同製品を開発。この製品は技術提携先である伊・フィット社との共同技術開発で確立し、専用継手として継手加締品も含め、袋ナット式の継手も品揃えしている(特許申請済み)。
ホースサイズは内径6、9、12、15、19、25ミリの6サイズで、管用ネジの継手加締品は9、12、19、25ミリの4タイプ。また、耐熱用途の中でも使用サイズが限られる温調機用として、両端の継手を加締めた3メートルの規格品を内径6、9ミリの2サイズで品揃えした。温調機用には流体の往き戻りがわかりやすいように赤、青色の識別チューブがセットされている。
さらに、梱包形態も従来の箱入りから独自のボビン巻きとし、専用カット什器を使用し、在庫管理やホース販売が簡単にできるようにした。シリコーン系のホースは、ホースにチリやホコリなどの汚れがつきやすいため従来は箱入りであったが、今回は業界で初めてホース外周に筒状の樹脂フィルムをかぶせ、汚れをつきにくく、ホースをカットしてそのままユーザーに販売できるような新形態に。
同社では、今回の同製品の新発売により、ホース配管安心セットの用途別品揃えをさらに充実させることで、ユーザーにとって安心して使用できるホースと継手の品揃えを強化、今まで以上に多くの現場ユーザーの生産性向上などの改善要望に応えられるようになり、販売機会を一段と広げていくとしている。また、国内だけでなく海外での成形工場等の市場開拓も強化していく。この耐熱用途で3年後2億円の売上を見込んでおり、現場ユーザーへの情報発信をさらに強化していく方針。
2013年09月30日