国内で唯一の手作りゴム風船の技術を生かした製品づくりに取り組むマルサ斉藤ゴム。その一つ「ふうせんバレーボール用風船」は、思わぬ形で製品化された。
ふうせんバレーボールは、四半世紀ほど前に北九州市で、障がい者とボランティアが一緒に楽しめるものとして考え出された。その後ルールが整備され、現在は誰もが参加できるスポーツとして、同市で全国大会が開催されるほか、各地区で大会が開かれている。
この競技で使われているのが、同社の製品。だが、当初使われていたのは、ふうせんバレーボール用として作られたものではなく、たまたま手作りならではの、柔らかくてしっかりした風船を作ったところ、この競技にぴったりということで採用されていたのである。同社の3代目の社長として就任した斉藤靖之氏は、競技を目にして「自分がやりたかったことはこれだ」と感激。日本ふうせんバレーボール協会と連携し、改めてふうせんバレーボール用風船として製品化した。
2013年09月30日