【合成ゴム特集】EPDM、BRの新増設で懸念される世界の需給バランス

2013年10月01日

ゴムタイムス社

 EPDM、BRのグローバルな需給バランスが大きく崩れそうだ。耐熱性や耐オゾン性、耐候性等に優れ、自動車部品、一般産業用ゴム部品などに使用されるEPDMはリーマンショック以降、中国、アジア市場での自動車用ゴム部品の需要が急回復し、供給不足が生ずる需給タイトな状況が続いていた。このため国内のJSR、三井化学、住友化学はじめ欧米のランクセス、ダウ・ケミカル各社がグローバル拠点でのEPDMの新増設計画を相次ぎ発表、この新増設プラントが13年から17年にかけて相次ぎ稼働する。ランクセスは年間製造能力16万トンを誇る世界最大のEPDM製造プラントを中国常州に建設中で15年に稼働を開始する。ダウ・ケミカルも先にルイジアナ州プラケミンで次世代技術を使ったメタロセン系EPDMの増産を発表。

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