帝人 ポリエステル繊維値上げ

2013年10月02日

ゴムタイムス社

 帝人と帝人フロンティアは1日、ポリエステル繊維の販売価格を改定することを発表した。
 帝人はリサイクル原綿をキロあたり20~25円、1日出荷分より値上げする。
 2013年度より、「日本容器包装リサイクル協会」による使用済みPETボトルの入札が年1回から年2回に変更となり、今年度下期の入札価格は、上期に比べてキロあたり27円上昇した。その入札価格の上昇に伴い、PETボトルリサイクル原料の価格も上昇している。
 コストダウンに向けて最大限の努力を行っているが、原料の高騰に加え、電気料金や燃料代の上昇もあり、自社での合理化努力で吸収できる範囲を遥かに 超えていることから、やむなく原綿価格を改定することとした。
 帝人フロンティアは、ユニフォーム、裏地・資材向けのテキスタイルを、1日出荷分より5~10%値上げする。
 原油価格の上昇によるPTA(高純度テレフタル酸)やエチレングリコールなどの原料価格上昇、および為替変動による原燃料価格の高まりを受けて、今春以降、価格改定の交渉を進めてきたが、充分に浸透するには至っていない。こうした中、原料価格の高騰に加え、国内の織・編工場や加工場における染料・薬品、梱包材料、および燃料価格も上昇しており、生地製造コストの上昇に拍車がかかっている。これらのコスト上昇は、自社の合理化努力で吸収できる範囲を遥かに超えており、製品の安定供給を確保するため、やむなく価格を改定することとした。

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